開発環境でcomposerのパッケージをインストールするときにcomposer.json
に追記してインストールする方法もありますが今回はcomposer require
を使ってインストールする方法を紹介します。
composer require {パッケージ}
composer require nesbot/carbon
インストールが完了するとcomposer.json
にパッケージバージョンとvendor
フォルダにファイル追加されてることが確認できます。
composer require {パッケージ}:{バージョン}
composer require vlucas/phpdotenv:4.*
composerの多くはセマンティックバージョニングのルールに乗っ取り運用されています。
パブリックなAPIを宣言したら、それを変更する際にはルールに従ってバージョン番号を上げなければなりません。つまり、X.Y.Z(メジャー.マイナー.パッチ)のバージョン形式を遵守しなければなりません。APIに影響を及ぼさないバグ修正はパッチバージョンを、後方互換性を保ちつつAPIを変更・追加した場合はマイナーバージョンを、後方互換性のないAPIの変更はメジャーバージョンを上げます。
要するに2.3.1
とバージョンが付いていた場合、2(メジャー)
.3(マイナー)
.1(パッチ)
と分けられます。
というルールになっていますので一括でアップデートするときには気をつけてください。
指定 | 対象 | |
---|---|---|
3.0.0 | 3.0.0 | アップデートしない |
3.0.* | 3.0.0以上、3.1.0未満 | パッチ |
3.* | 3.0.0以上、4.0.0未満 | マイナー |
^3.0 | 3.0.0以上、3.1.0未満 | パッチ |
^3.0.5 | 3.0.5以上、3.1.0未満 | パッチ |
~3.0 | 3.0.0以上、4.0.0未満 | マイナー |
~3.0.5 | 3.0.5以上、4.0.0未満 | マイナー |
ちなみにcomposerでインストールできるパッケージはpackagistに公開されています。
多くはGithubと連携されコードも公開されているので、バージョンアップして何が変わったんだろう?と気になった時は覗いてみるのもいいですね。
composer本体のバージョン指定はcomposerのバージョン2.0にアップデートで紹介してます。