Claude Codeは、Anthropicが提供するターミナルベースのAIコーディングエージェントです。Pro(月額$20)でもMax(月額$100〜$200)でも利用できますが、「どちらのプランを契約すべきか」は利用頻度やワークフローによって大きく異なります。

本記事では、Claude Codeの利用を前提に、ProとMaxの料金差・使用量制限・機能差を開発者の実務目線で整理します。

Claude CodeはPro・Maxどちらでも使える

Claude Codeは単独の有料サービスではなく、ProまたはMaxサブスクリプションに含まれる機能です。追加料金は発生しません。

ただし、ProプランとMaxプランではClaude Codeに割り当てられる使用量が大きく異なります。また、サブスクリプションとは別にAPI従量課金(Anthropic Console経由)でも利用でき、この2つは全く別の課金体系です。

項目ProプランMax 5xMax 20xAPI従量課金
月額料金$20(年払い$17/月)$100/月$200/月使った分だけ
Claude Code利用
5時間あたりの目安プロンプト数約40回約200回約800回無制限(残高次第)
Opus 4.6の利用Extra Usage要
使用量の共有Web版と共有Web版と共有Web版と共有Claude Code専用
年間契約の有無あり($200/年)なしなしなし

出典: Anthropic公式Anthropicヘルプセンター

ProプランでのClaude Code利用量と制限

Proプラン(月額$20)は、Claude Codeへのアクセスが含まれており、Web版Claude(claude.ai)と同じサブスクリプション内で利用できます。

使用量カウントと5時間単位のリセット

Proプランの場合、5時間あたり約40プロンプトが目安です。ここでいうプロンプトとは、Claude Codeへの1回の指示(メッセージ送信)を意味します。

ただし、1回のプロンプトで消費されるトークン量はタスクの複雑さで変わります。大規模なコードベースの解析や複数ファイルの同時編集など、コンテキストの大きいタスクでは、消費量が通常の数倍になることがあります。

Proプランで十分なケース

  • 1日1〜2時間程度のコーディング補助
  • 小規模リポジトリ(1,000行未満)の修正・レビュー
  • コードの説明やドキュメント生成などの軽いタスク
  • 週に数回の利用で、制限リセットまで待てる余裕がある

Proプランでは足りなくなるケース

  • 1日4時間以上のAIペアプログラミング
  • 複数の大規模ファイルを横断するリファクタリング
  • Claude Codeのエージェントチーム機能(サブエージェント)を多用する開発
  • Web版Claudeも頻繁に使い、制限を共有すると不足する

Max 5xとMax 20xの使用量はどれほど違うのか

Maxプランは5x(月額$100)と20x(月額$200)の2段階があります。「5x」「20x」はProプランの利用量を基準にした倍率を示しています。

比較項目ProMax 5xMax 20x
5時間あたりの目安プロンプト数約40回約200回約800回
5時間あたりのコーディングタスク目安2〜5タスク10〜20タスク40〜80タスク
週制限ありあり(5x相当)あり(20x相当)
混雑時の優先度標準優先最優先
新機能への早期アクセスありありあり

出典: Anthropic公式

ここでいう「コーディングタスク」は、1回のClaude Codeセッションで完結する作業単位です。バグ修正1件、機能追加1件などが1タスクに該当します。複数ファイルを跨ぐ大きなリファクタリングは、1タスクでも多くのプロンプトを消費します。

Max 5xが適する開発者

  • 1日3〜5時間程度のAI支援開発
  • 中規模プロジェクト(数千行〜数万行)での日常的な利用
  • Proプランで「週に数回、上限に達する」状況の改善
  • Web版Claudeでのリサーチ・文章作成も並行して行う

Max 20xが適する開発者

  • フルタイムでClaude Codeを活用する開発フロー
  • 大規模コードベースのリファクタリングやマイグレーション
  • サブエージェント・エージェントチーム機能を日常的に使用
  • 複数プロジェクトを同時に進行し、制限を気にしたくない

API従量課金とサブスクリプションの使い分け

Claude Codeには、サブスクリプション(Pro/Max)以外にAPI従量課金という別の課金方法があります。この2つは完全に独立しています。

API従量課金の仕組み

Anthropic Console(console.anthropic.com)でAPIキーを取得し、ANTHROPIC_API_KEY環境変数に設定すると、Claude Codeは自動的にAPI課金モードで動作します。サブスクリプションの制限は適用されず、APIクレジット残高がある限り利用できます。

料金はモデルとトークン量に応じて従量制で課金されます。

モデル入力(100万トークン)出力(100万トークン)
Claude Opus 4.6$5$25
Claude Sonnet 4.5$3$15
Claude Haiku 4.5$1$5

出典: Anthropic Models

サブスクリプションとAPIどちらを選ぶか

判断基準サブスク(Pro/Max)が有利API従量課金が有利
利用パターン毎日コンスタントに使う特定の期間だけ集中して使う
コスト予測月額固定で予測しやすい使わない月はゼロ円
モデル選択プラン内で自動選択任意のモデルを指定可能
制限の有無5時間ごとの制限あり残高がある限り無制限
Web版Claudeの利用含まれる含まれない
利用シーン個人開発・日常利用CI/CD連携・バッチ処理・集中開発

実際の運用では、Proプランで日常利用しつつ、制限に達したときだけAPIクレジットに切り替えるハイブリッド運用も可能です。Claude Codeの/loginコマンドでサブスクリプションとAPI認証を切り替えられます。

5時間制限に達したときの挙動

Proプランの場合

5時間の制限に達すると、Claude Codeはメッセージの送信を一時停止します。リセット時刻まで待つか、APIクレジットへの切り替えが提示されます。ANTHROPIC_API_KEYを設定済みの場合は、自動でAPI課金に切り替わるオプションが表示されます。

Maxプランの場合

Max 5xおよびMax 20xでも5時間ごとの制限は存在しますが、Proプランの5倍・20倍の使用量が割り当てられています。制限到達時の挙動はProと同様で、リセット待ちまたはAPI切り替えの選択肢があります。

使用量の確認方法

Claude Code内で/statusコマンドを実行すると、現在の残り使用量とリセット時刻を確認できます。Web版Claudeの設定画面からも使用状況を確認可能です。

利用料金のシミュレーション:日本円換算

2026年2月時点の為替レート(1ドル=約157円)で各プランの月額費用を試算します。

プラン月額(USD)月額(日本円目安)年額(日本円目安)
Pro(月払い)$20約3,140円約37,680円
Pro(年払い)$17/月相当約2,669円約31,400円
Max 5x$100約15,700円約188,400円
Max 20x$200約31,400円約376,800円

Maxプランには年間契約オプションがなく、月額のみの支払いとなります。Proプランの年間契約は$200/年(約31,400円/年)で、月払いと比較して約15%の割引になります。

制限到達時の追加使用(Extra Usage)

2025年以降、Anthropicは有料プランユーザー向けに「Extra Usage(追加使用)」オプションを提供しています。5時間制限に達した後も、追加料金を支払ってClaude CodeやWeb版Claudeの利用を継続できる仕組みです。

この機能はアカウント設定画面からオン・オフを切り替え可能です。意図しない追加課金を防ぐため、デフォルトではオフになっています。

出典: Anthropicヘルプセンター - Extra usage for paid Claude plans

開発スタイル別のプラン選択ガイド

週末エンジニア・趣味の開発

推奨: Proプラン($20/月)

週に数時間のコーディングであれば、Proプランの制限内で十分に収まります。年間契約にすれば月あたり約$17に抑えられます。

フリーランス・日常的なAI開発

推奨: Max 5x($100/月)

平日毎日Claude Codeを使う場合、Proの5時間あたり40プロンプトではすぐに上限に達します。Max 5xなら約200プロンプト/5時間で、Web版Claudeとの並行利用でも余裕を持てます。

AI駆動開発をメインにするチーム開発者

推奨: Max 20x($200/月)またはAPI従量課金

エージェントチーム機能やサブエージェントをフル活用する場合、Max 20xの約800プロンプト/5時間が必要になることがあります。CI/CDパイプラインとの連携が多い場合はAPI従量課金の方がコスト効率に優れる場合もあります。

スポット利用・特定プロジェクト限定

推奨: API従量課金

毎月使うわけではなく、特定のプロジェクトでのみ集中的にClaude Codeを使いたい場合は、サブスクリプション不要のAPI従量課金が最適です。使わない月のコストはゼロです。

ProからMaxへのアップグレード手順

  1. claude.comにログイン
  2. 左下のアカウントメニューから「Settings」を選択
  3. 「Subscription」タブで現在のプランを確認
  4. 「Upgrade to Max」を選択し、5xまたは20xを選ぶ
  5. 支払い情報を確認して完了

アップグレード時は日割り計算が適用されます。たとえば月の半ばにProからMax 5xに切り替えた場合、残り期間のPro料金が差し引かれ、Max 5xの料金が日割りで請求されます。

Proプランを年間契約で利用中の場合、Max移行時に残りの年間契約分が日割りでクレジットとして返還されます。Maxプランから再びProプランへのダウングレードも可能です。

よくある質問

Q. Claude CodeはProプランでどのモデルが使えますか?

ProプランのClaude Codeでは、デフォルトでClaude Sonnet 4.5が使用されます。Opus 4.6を利用するにはExtra Usage(追加使用)の有効化が必要です。Maxプランでは追加設定なしにOpus 4.6を含む全モデルへアクセスできます。モデルの切り替えは/modelコマンドで即座に変更可能です。

出典: Claude Code model configuration

Q. Claude CodeとWeb版Claudeの制限は別々ですか?

いいえ。ProおよびMaxプランでは、Claude CodeとWeb版Claude(claude.ai)の使用量は同じ枠を共有しています。Claude Codeで多くのプロンプトを使うと、Web版の残り使用量も減少します。

Q. Maxプランに年間契約はありますか?

現時点(2026年2月)ではMaxプランに年間契約オプションはありません。月額のみの支払いとなります。Proプランのみ年間契約($200/年)が利用できます。

Q. 5時間制限のカウントはいつ始まりますか?

最初のプロンプトを送信した時点からカウントが開始し、5時間後にリセットされます。たとえば午前10時に最初のメッセージを送った場合、午後3時にリセットされます。

Q. API従量課金とサブスクを併用できますか?

可能です。ANTHROPIC_API_KEY環境変数の設定有無で切り替わります。サブスクリプション認証でログインしている状態でもAPIキーを設定すればAPI課金に切り替わり、環境変数を削除すればサブスクリプションに戻ります。

Q. Team プランでもClaude Codeは使えますか?

Teamプランでも利用可能です。Standard席(月額$25/月払い、$20/年払い)でPro相当の使用量、Premium席(月額$125/月払い、$100/年払い)でMax 5x相当の使用量が割り当てられます。

まとめ

Claude CodeをProとMaxどちらで使うべきかは、1日のAI開発時間と利用頻度で判断できます。

  • 週に数時間の利用 → Proプラン($20/月)で十分
  • 平日毎日3〜5時間 → Max 5x($100/月)が快適
  • フルタイムAI駆動開発 → Max 20x($200/月)またはAPI従量課金
  • 不定期な集中利用 → API従量課金がコスト最適

Pro・Maxともにまず/statusコマンドで使用量を把握し、制限に頻繁に達するようであればアップグレードを検討するのが合理的な判断です。