Googleコアアップデートの正体──検索品質を左右するアルゴリズム再評価
Googleコアアップデートとは、Google検索のランキングアルゴリズム全体を対象とした大規模な再評価プロセスです。年に3〜4回の頻度で実施され、特定のサイトやキーワードをターゲットにしたものではなく、検索結果全体の品質向上を目的としています。
Google公式は、コアアップデートを「レストランのおすすめリスト」にたとえています。定期的にリストを見直すと、新しい優良店が加わり、以前の店が順位を下げることがあります。順位が下がった店の質が落ちたのではなく、他により良い選択肢が現れた結果です。検索結果でも同じことが起きています。
コアアップデートが通常のアルゴリズム調整と異なる点は、変更の規模と影響範囲です。日常的なアルゴリズム調整が局所的な微調整であるのに対し、コアアップデートはGoogle検索の複数のコアシステムを横断して同時に変更を加えます。2024年3月のコアアップデートは特に顕著で、従来のヘルプフルコンテンツアップデートを吸収統合し、低品質コンテンツの検索表示を45%削減するという大きな成果を上げました。
出典: Google Search Central Blog
2026年2月速報──史上初のDiscover専用コアアップデートが始動
2026年2月5日、Googleは検索史上初となるDiscover専用のコアアップデートを開始しました。従来のコアアップデートが検索結果全体を対象としていたのに対し、今回はGoogle Discoverのコンテンツ表示システムのみを対象としています。
Discoverアップデートの3つの柱
| 変更の方向性 | 具体的な内容 |
|---|---|
| クリックベイト・扇情的コンテンツの抑制 | 過激な見出しや誤解を招くサムネイルに依存したコンテンツの表示を減らす |
| ローカルコンテンツの優先表示 | ユーザーの所在地に基づき、地域に関連性の高い記事を優先的に配信する |
| 専門性の高い深堀りコンテンツの評価向上 | トピック単位で専門性を判定し、特定分野に深い知見を持つサイトを優遇する |
注目すべきは、Googleがサイトの専門性を「トピック単位」で評価する仕組みを導入した点です。複数の分野を扱うメディアであっても、特定のトピックで深い専門性を示せば、そのトピックに限ってDiscover上での露出が増える可能性があります。
現時点では米国の英語ユーザーのみが対象ですが、今後数か月以内に全言語・全地域へ展開される予定です。ロールアウト期間は最大2週間とされています。日本語圏のサイト運営者は、展開前にDiscoverトラフィックの現状を記録し、展開後の変化を測定できる体制を整えておくことが重要です。
出典: Google Search Central Blog
コアアップデートが検索順位を変える仕組み──アルゴリズム内部の動作原理
コアアップデートでは、Googleのランキングシステムがコンテンツを評価する基準そのものが更新されます。具体的には以下の要素が再調整されます。
品質評価の4軸:E-E-A-T
Googleの品質評価ガイドラインの中核をなすE-E-A-Tは、コアアップデートのたびにその適用範囲と重み付けが強化されてきました。
Experience(経験) AIが高精度な情報を即座に生成できる現在、人間のコンテンツに残された独自価値は「実体験の記述」です。製品を実際に使用した写真、利用期間に基づく劣化レポート、五感を通じた主観的な描写など、AIが再現できない情報が評価対象となっています。
Expertise(専門性) 執筆者の専門的背景が問われます。業界団体への寄稿歴、学会発表、専門書の執筆実績、公的機関との協働経験などが、専門性を裏付ける外部シグナルとして機能します。
Authoritativeness(権威性) 当該トピックにおけるサイト全体の評判です。被リンクの質と量、ブランド検索ボリューム、専門家や機関からの言及などが指標となります。
Trustworthiness(信頼性) 一次情報の有無、独自調査データの公開、透明性のある運営体制(運営者情報、プライバシーポリシー、セキュリティ対策)が信頼性を構成します。
2025年12月アップデートで変わったE-E-A-Tの適用範囲
2025年12月のコアアップデートでは、E-E-A-Tの評価がほぼすべての競合性のある検索クエリに拡大適用されました。以前はYMYL(Your Money or Your Life)領域が中心だったE-E-A-Tの厳格な適用が、ECサイトのレビュー、SaaS比較記事、ハウツーガイドなど、一般的なカテゴリにまで広がっています。
また、技術的な信頼シグナルの重要性も増しました。HTTPS非対応サイトはランキング上の不利を受け、プライバシーポリシーの明示や連絡先情報の公開がランキングに寄与するようになっています。Core Web Vitalsへの影響も顕著で、LCPやINPの基準を満たさないサイトは、同等品質のコンテンツを持つ高速サイトと比較してトラフィックを失う傾向が強まっています。
2024〜2026年 Googleコアアップデート全記録
以下の表は、2024年以降に実施された全コアアップデートの日程、所要日数、および主な特徴をまとめたものです。
| アップデート名称 | 開始日 | 完了日 | 所要日数 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年3月コアアップデート | 2024年3月5日 | 2024年4月19日 | 45日 | 史上最大規模。ヘルプフルコンテンツアップデートを統合。低品質コンテンツ45%削減。新スパムポリシー3件同時導入 |
| 2024年8月コアアップデート | 2024年8月15日 | 2024年9月3日 | 19日 | 3月アップデートの補完的調整。中規模の順位変動 |
| 2024年11月コアアップデート | 2024年11月11日 | 2024年12月5日 | 24日 | YMYL領域の品質基準を強化 |
| 2024年12月コアアップデート | 2024年12月12日 | 2024年12月18日 | 6日 | 11月完了からわずか1週間で開始。史上最短の6日間で完了 |
| 2025年3月コアアップデート | 2025年3月13日 | 2025年3月27日 | 14日 | クリエイターコンテンツの評価向上。AI Overview表示数の増加が観測 |
| 2025年6月コアアップデート | 2025年6月30日 | 2025年7月17日 | 17日 | 一次情報・独自調査コンテンツの優遇を強化 |
| 2025年12月コアアップデート | 2025年12月11日 | 2025年12月29日 | 18日 | E-E-A-Tを全カテゴリに拡大適用。Core Web Vitals重視。アフィリエイト・健康系サイトへの影響大 |
| 2026年2月Discoverコアアップデート | 2026年2月5日 | 展開中 | ─ | 史上初のDiscover専用アップデート。クリックベイト抑制、ローカルコンテンツ優先、専門的深堀り記事の評価向上 |
出典: Search Engine Journal / 出典: Search Engine Land / 出典: Google Search Status Dashboard
数字で読み解くアップデートの傾向
ロールアウト期間の幅:6日〜45日 2024年12月の6日間から2024年3月の45日間まで、コアアップデートの展開期間には大きな差があります。システム変更の複雑さと影響範囲に応じて、Googleはロールアウト速度を調整しています。
年間実施回数:2024年は4回、2025年は3回 2024年は史上最多タイの年4回の実施でした。11月完了の翌週に12月アップデートを開始するという異例のペースで、Googleの検索品質改善への注力度を示しています。2025年は3月・6月・12月の年3回に落ち着きました。
短期間での連続実施 2024年末の11月→12月の連続アップデートは、11月のアップデートが完了してわずか1週間後に12月のアップデートが始まるという前例のないスケジュールでした。これは、11月のアップデートだけでは修正しきれなかった課題に迅速に対応した結果と考えられます。
コアアップデートで打撃を受けやすい業種とサイト類型
2025年12月のコアアップデートでは、業種によって影響度に大きな差が出ました。以下は業種別の影響率データです。
| 業種・サイト類型 | ネガティブ影響を受けたサイトの割合 | 影響の特徴 |
|---|---|---|
| アフィリエイトサイト | 大 | 独自レビューや一次体験のないサイトが大幅下落。ALM Corp調査(847サイト対象)では71%のサイトにネガティブ影響 |
| 健康・医療系サイト | 大 | YMYL領域の品質基準が一段と厳格化。同調査では67%のサイトが影響を受けた |
| Eコマースサイト | 中〜大 | 商品説明の独自性・レビューの信頼性が問われた。同調査では52%に影響 |
※影響率のパーセンテージはALM Corp社による847サイトの独自分析に基づく数値です。 出典: ALM Corp
特に影響を受けやすいサイトの共通点
1. 二次情報の集約に依存するサイト 他サイトの情報を要約・統合しただけのコンテンツは、コアアップデートのたびに評価が下がる傾向にあります。2025年のアップデートでは、一次情報(独自調査・実験データ・体験レポート)を含むコンテンツへの優遇が明確になりました。
2. 専門性の裏付けが薄いYMYLコンテンツ 健康、金融、法律など人生に直接影響するYMYL領域では、コアアップデートの影響が特に顕著です。執筆者の専門資格、監修者の明記、参考文献の提示がないサイトは大幅な順位下落を経験しています。
3. 大量生産型の薄いコンテンツ 2024年3月のコアアップデートで導入された「大規模コンテンツ悪用」のスパムポリシーにより、AI生成を含む大量のテンプレート的コンテンツがインデックスから除外されるケースが増えました。Googleが問題視しているのはAI利用そのものではなく、専門性と独自価値を欠いた低品質コンテンツの量産です。
出典: Google Search Central Blog
4. 技術基盤に課題のあるサイト 2025年12月のアップデートでは、ページ表示速度とユーザーインタラクションの品質が以前にも増して重要になりました。LCPが3秒を超えるサイト、INPが300msを超えるサイトは、コンテンツ品質が同等であっても順位で不利になります。
大規模総合サイトへの影響拡大
2025年12月のアップデートでは、Wikipediaをはじめとする大規模な総合情報サイトの検索可視性が低下したことが、複数のSEOツールで観測されています。これは、Googleが「広く浅い総合的なコンテンツ」よりも「特定分野に深い専門的なコンテンツ」を優遇する方向に舵を切った象徴的な傾向です。
順位が下落したときの5段階診断フロー
コアアップデート後に検索順位が下がった場合、闇雲に修正を加えるのは逆効果です。以下の5段階で体系的に原因を特定してください。
ステップ1:影響範囲の確認
まず、順位変動がコアアップデートによるものかどうかを確認します。
- Google Search Status Dashboard(https://status.search.google.com/)でアップデートの展開状況を確認
- Google公式の推奨:アップデートのロールアウト完了後、少なくとも1週間は待ってから分析を開始する
- Google Search Consoleで、影響を受けたページ・クエリの範囲を特定する
- 特定ページだけの下落か、サイト全体の下落かを判別する
判定基準
- 特定の数ページのみ下落 → そのページ固有の品質課題
- サイト全体が下落 → ドメインレベルの信頼性・権威性の課題
- 特定カテゴリが下落 → そのトピックにおけるE-E-A-T不足
ステップ2:競合サイトとの比較分析
順位が上がったサイトを調査し、自サイトとの差分を特定します。
- 上位に浮上したサイトのコンテンツ構成、情報の深さ、一次情報の有無を確認
- 著者情報・専門資格の掲載状況を比較
- Core Web Vitals(LCP、INP、CLS)のスコアを競合と比較
- 被リンクプロファイルの質と量を対照
ステップ3:コンテンツ品質の自己評価
Google公式が推奨する自己評価の質問に基づいて、コンテンツを棚卸しします。
- 独自の調査・分析・一次情報を含んでいるか
- トピックを表面的になぞっただけでなく、読者に実質的な価値を提供しているか
- 他サイトにはない独自の視点や洞察があるか
- 情報の正確性と鮮度は担保されているか
- 著者は当該分野の実務経験や専門知識を持っているか
ステップ4:技術面の点検
コンテンツの品質に問題がない場合、技術的な要因を調査します。
- LCPが2.5秒以下か(3秒超は明確な不利要因)
- INPが200ms以下か(300ms超はモバイルで特に大きな悪影響)
- HTTPSは導入済みか
- モバイルフレンドリーか
- 構造化データは正しく実装されているか
- インデックスの問題(noindex、canonical設定ミスなど)がないか
ステップ5:改善の優先順位づけと実行
診断結果に基づき、改善施策を優先順位をつけて実行します。
即効性の高い施策
- 古い情報・不正確な数値の更新
- 著者情報・監修者情報の追加・充実
- Core Web Vitals低下の原因解消(画像最適化、不要なJavaScript削除)
中期的な施策 4. 一次情報(独自調査、実験結果、体験レポート)の追加 5. 内部リンク構造の最適化 6. E-E-A-Tシグナルの強化(執筆者の経歴ページ、専門家監修の導入)
長期的な施策 7. 被リンク獲得のためのPR・共同研究・寄稿活動 8. ブランド認知度の向上によるブランド検索の増加 9. ユーザーコミュニティの構築と読者エンゲージメントの向上
重要な注意点:Google公式は「コアアップデートからの回復には数日から数か月かかる場合があり、順位回復が保証されるものではない」と明言しています。小幅な順位変動(例:2位→4位)の場合は、特別な対応は不要です。大幅な変動(例:4位→29位)の場合に、上記の体系的な診断が必要になります。
アップデートに負けないサイトを作る──事前対策7つの原則
コアアップデート後の「修復」よりも、アップデート前の「備え」のほうがはるかに効果的です。以下の7原則を継続的に実践することで、コアアップデートによる順位変動のリスクを最小限に抑えられます。
原則1:一次情報を武器にする
他サイトの情報をまとめるだけのコンテンツは、コアアップデートのたびに評価が不安定になります。独自調査、実験データ、ユーザーアンケート、業界インタビューなど、自サイトでしか得られない情報を核にコンテンツを構築してください。
2025年のコアアップデートでは、二次情報やまとめ記事の評価が相対的に低下し、独自の調査や専門家による一次情報コンテンツの評価が大幅に向上しました。
原則2:著者の専門性を可視化する
コンテンツの品質だけでなく、「誰が書いたか」がランキングに影響します。以下を実装してください。
- 著者プロフィールページの作成(経歴、資格、専門分野、実績)
- 記事ごとの著者名・監修者名の明記
- 構造化データ(Person schema)による著者情報のマークアップ
- 著者のSNSアカウントや外部掲載歴へのリンク
原則3:Core Web Vitalsを基準値以上に保つ
2025年12月のアップデートでCore Web Vitalsの重要性が増したことを踏まえ、以下の基準を満たすことを目標としてください。
| 指標 | 良好の基準 | 警告ライン | 危険ライン |
|---|---|---|---|
| LCP(Largest Contentful Paint) | 2.5秒以下 | 2.5〜4.0秒 | 4.0秒超 |
| INP(Interaction to Next Paint) | 200ms以下 | 200〜500ms | 500ms超 |
| CLS(Cumulative Layout Shift) | 0.1以下 | 0.1〜0.25 | 0.25超 |
原則4:YMYL領域は特に厳格な品質管理を
健康、金融、法律、安全に関わるコンテンツは、コアアップデートの影響を最も受けやすい領域です。YMYL領域でコンテンツを公開する場合は以下を徹底してください。
- 該当分野の有資格者による執筆または監修
- 参考文献・データソースの明記
- 定期的な情報更新と更新日の表示
- 免責事項の適切な記載
原則5:技術的な信頼基盤を固める
HTTPS化、明確なプライバシーポリシー、連絡先情報の公開、セキュリティ警告の排除は、もはやSEOの「おまけ」ではなく必須要件です。2025年12月のアップデートでは、これらの技術的信頼シグナルが欠けているサイトに対して、測定可能なランキング低下が確認されています。
原則6:コンテンツの鮮度を維持する
情報の陳腐化は、コアアップデートでの順位下落の大きな要因です。特にデータや統計を含む記事は、以下のサイクルで更新してください。
- 統計データを含む記事:最新データの公開時に即時更新
- ハウツー・解説記事:四半期ごとに内容を見直し
- 業界動向記事:変化があるたびに更新
- 更新日をページ上に明示し、構造化データ(dateModified)で検索エンジンにも伝達
原則7:ユーザー意図を満たすコンテンツ設計
検索クエリの背後にあるユーザーの目的を正確に捉え、その目的を最短距離で満たすコンテンツ設計を行ってください。
- 検索意図の分類(情報探索型、比較検討型、取引型、ナビゲーション型)を意識
- 上位表示されているページの内容タイプ(リスト、表、手順、動画)を参考に最適な形式を選択
- ページ到達後にユーザーが追加検索しなくて済む網羅性の確保
Google Search Status Dashboardを使いこなす──アップデート監視の実践手順
Google Search Status Dashboard(https://status.search.google.com/)は、コアアップデートの展開状況をリアルタイムで確認できるGoogle公式ツールです。サイト運営者がアップデートの影響を正確に把握するための必須ツールといえます。
ダッシュボードで確認できる情報
- コアアップデートの開始日時と完了日時
- アップデートの展開状況(展開中 / 完了)
- 過去のアップデート履歴
効果的な監視ワークフロー
1. アップデート開始の検知 Search Status Dashboardをブックマークし、定期的にチェックしてください。SEO関連のニュースサイト(Search Engine Land、Search Engine Roundtableなど)のRSSフィードやSNSアカウントをフォローすることで、アップデート開始をいち早く検知できます。
2. 展開中の対応 アップデート展開中は、順位が大きく変動することがあります。この段階で慌てて対応するのは得策ではありません。Googleも「ロールアウト完了後、少なくとも1週間は待ってから分析を開始する」ことを推奨しています。
3. 完了後の影響測定 アップデート完了を確認したら、1週間後に以下の指標を分析します。
- Google Search Consoleでの表示回数・クリック数・平均掲載順位の変動
- アップデート前後(開始2週間前 vs 完了1週間後)でのデータ比較
- 影響を受けたページとクエリの特定
- トラフィック変動のカテゴリ別・デバイス別分析
4. 記録と傾向分析 過去のコアアップデートにおける自サイトの変動パターンを記録しておくと、将来のアップデートへの対策に役立ちます。スプレッドシートなどで以下を記録してください。
- アップデート名と期間
- 影響を受けたページのURL
- 変動前後の順位とトラフィック
- 実施した対策とその結果
コアアップデート到来前に済ませておくサイト監査チェックリスト
コアアップデートは年に3〜4回実施されます。日頃からの備えが、アップデート後の順位安定に直結します。以下のチェックリストを四半期ごとに実施してください。
コンテンツ品質チェック(優先度:最高)
- 全ページの情報が最新か確認し、古いデータを更新
- 独自の一次情報(調査データ、体験レポート、実験結果)が各主要ページに含まれているか
- 著者・監修者の情報が各記事に明記されているか
- 薄いコンテンツ(文字数が極端に少ない、他サイトのリライトのみ)がないか
- 重複・類似コンテンツの統合は済んでいるか
- YMYL領域のコンテンツに適切な参考文献・出典が記載されているか
技術面チェック(優先度:高)
- Core Web Vitals(LCP、INP、CLS)は全ページで「良好」基準を満たしているか
- HTTPS化は完了しているか
- モバイルフレンドリーテストに合格しているか
- 構造化データにエラーがないか(Google Search Console > 拡張 で確認)
- 404エラー、リダイレクトチェーンなどのクロールエラーがないか
- XML サイトマップは最新か
信頼性チェック(優先度:高)
- 運営者情報(会社概要、所在地、連絡先)が明確に掲載されているか
- プライバシーポリシーが公開されているか
- セキュリティ警告が表示されないか
- 外部リンクがすべて有効(リンク切れがないか)
E-E-A-Tシグナルチェック(優先度:中〜高)
- 著者プロフィールページが存在し、経歴・専門分野が記載されているか
- Person構造化データが実装されているか
- 著者の外部での専門家活動(寄稿、講演、メディア出演)へのリンクがあるか
- サイト内に「About」ページ、「編集ポリシー」ページがあるか
ユーザー体験チェック(優先度:中)
- ページレイアウトが広告に占有されていないか(コンテンツファースト)
- インタースティシャル広告(全画面ポップアップ)が過度でないか
- 記事の読了率、スクロール深度に問題がないか(Google Analyticsで確認)
- ナビゲーション構造が直感的でわかりやすいか
コアアップデートに関するよくある質問
Q. コアアップデートとは何ですか?
コアアップデートは、Google検索のランキングシステム全体に対する大規模な更新です。特定のサイトやトピックを対象としたものではなく、検索結果全体の品質を向上させるために、コンテンツの評価基準そのものを再調整します。Google公式は「検索で有益かつ信頼性の高い結果を提供するというミッションを果たすために設計されている」と説明しています。
Q. コアアップデートはどのくらいの頻度で実施されますか?
年に3〜4回が通常のペースです。2024年は年4回(3月、8月、11月、12月)、2025年は年3回(3月、6月、12月)実施されました。ただし、2024年末のように1か月以内に2回連続で実施されるケースもあるため、時期を正確に予測することは困難です。次回は2026年3月〜4月頃と見込まれますが、2月にDiscover専用のコアアップデートが開始されたため、通常の検索向けコアアップデートは遅れる可能性もあります。
Q. 2025年のコアアップデートは完了していますか?
2025年に実施された3回のコアアップデートはすべて完了しています。3月コアアップデート(3月13日〜27日)、6月コアアップデート(6月30日〜7月17日)、12月コアアップデート(12月11日〜29日)がそれぞれ正常にロールアウトを終えています。2026年は2月5日にDiscover専用のコアアップデートが開始され、現在展開中です。
Q. コアアップデート後に順位が下がりましたが、ペナルティですか?
コアアップデートによる順位下落はペナルティではありません。ペナルティは、スパム行為やガイドライン違反に対してGoogleが課す「手動対策」であり、Google Search Console上に通知が届きます。コアアップデートは検索結果全体の品質基準を再調整するもので、相対的な評価変動の結果として順位が変わります。手動対策の通知がなければ、コンテンツ品質の改善を地道に進めるのが正しい対応です。
Q. コアアップデートの展開中に順位が乱高下しています。対応すべきですか?
ロールアウト中の順位変動に対して即座に対応するのは推奨されません。展開中はアルゴリズムの変更が段階的に適用されるため、一時的な変動が発生します。Google公式の推奨は「ロールアウト完了を確認し、その後少なくとも1週間待ってからデータを分析する」です。Search Status Dashboard(https://status.search.google.com/)で完了を確認してから対応を始めてください。
Q. AIで生成したコンテンツはコアアップデートで不利になりますか?
AI生成であること自体が不利になるわけではありません。Googleが問題視しているのは「低品質で独自性のないコンテンツの量産」であり、生成手段ではありません。ただし、AIで大量生産した画一的なコンテンツは、E-E-A-Tの「経験」「専門性」が欠如しやすく、結果的にコアアップデートで順位を落とすリスクが高いです。AI活用自体は問題ありませんが、専門家のレビュー、独自データの追加、実体験の記述など、人間ならではの価値を加えることが不可欠です。
Q. コアアップデートで下がった順位は次のアップデートで回復しますか?
可能性はありますが、保証はありません。Google公式は「改善には数日から数か月かかる場合がある」「次のコアアップデートまで変化が見られないこともある」と述べています。重要なのは、次のアップデートを「待つ」のではなく、診断結果に基づいてコンテンツと技術面の改善を継続的に実施することです。改善が適切であれば、日常的なアルゴリズム調整でも徐々に順位が回復する場合があります。
Q. 小規模サイトでもコアアップデートの影響を受けますか?
サイト規模にかかわらず影響を受ける可能性はあります。ただし、小規模サイトでも特定分野に深い専門性を持っている場合、コアアップデートでプラスの影響を受けるケースが増えています。2026年2月のDiscoverアップデートでは、トピック単位で専門性を評価する仕組みが導入されており、ニッチな専門サイトにとっては追い風となる方向性です。
まとめ:コアアップデートへの最善の備えは「日々の品質向上」
Googleコアアップデートは、検索結果の品質を向上させるために定期的に実施される大規模なアルゴリズム再評価です。2024年から2026年にかけて、E-E-A-Tの評価範囲拡大、Core Web Vitalsの重要性向上、一次情報重視の姿勢強化など、評価基準は一貫して「実質的な価値を持つコンテンツ」を優遇する方向に進化しています。
2026年2月に開始されたDiscover専用コアアップデートは、検索とDiscoverで異なる品質基準が適用される新たな時代の幕開けを意味しています。「クリックベイトで流入を稼ぐ」手法の終焉と、「専門性のある深い情報で読者の信頼を獲得する」手法の優位性がより鮮明になりました。
コアアップデートへの最善の対策は、特定のアルゴリズム変更に合わせた小手先のテクニックではありません。独自の一次情報を発信し、著者の専門性を可視化し、技術基盤を整備し、読者にとって本当に役立つコンテンツを提供し続けること。この地道な積み重ねが、あらゆるコアアップデートに対して最も堅牢な防御線となります。
Google Search Status Dashboard(https://status.search.google.com/)を定期的にチェックし、本記事のチェックリストを四半期ごとに実施することで、次のコアアップデートが来ても落ち着いて対応できる体制が整います。