CLAUDE.mdの書き方ガイド|Claude Codeの出力精度を高める設定ファイル運用術
Claude Codeを使い始めたものの、毎回同じ指示を繰り返している、プロジェクトのルールを守ってくれない――こうした課題の原因は、CLAUDE.mdの未設定もしくは不適切な記述にあります。 CLAUDE.mdはClaude Codeのプロジェクトメモリファイルです。セッション開始時にシステムプロンプトへ自動で読み込まれ、AIエージェントにプロジェクト固有の知識・制約・作業ルールを伝える役割を担います。適切に設定することで、コード生成の精度向上、開発規約の遵守、チーム内での品質統一が実現します。 CLAUDE.mdとは何か:役割と仕組み CLAUDE.mdは、Claude Codeが起動するたびに読み込むMarkdownベースの設定ファイルです。新しいメンバーに渡すオンボーディング資料と同じ位置づけと考えるとわかりやすいです。 主な機能は3つあります。 プロジェクト知識の永続化: ディレクトリ構造、技術スタック、ビルドコマンドなどをセッション間で保持 開発ルールの強制: コーディング規約、テスト方針、禁止事項をAIに認識させる コンテキストの効率化: 毎回プロンプトで繰り返していた指示を一元管理し、トークンの無駄遣いを防ぐ ファイルは単純なMarkdown形式で記述し、プロジェクトルートに配置します。Git管理下に置くことでチームメンバー全員が同じ指示を共有できます。 6種類の配置場所と優先順位 CLAUDE.mdは配置場所によってスコープと優先度が異なります。公式ドキュメントで定義されている6種類を整理します。 種類 配置パス スコープ 共有範囲 エンタープライズポリシー /etc/claude-code/CLAUDE.md(Linux) 組織全体 全ユーザー ユーザーメモリ ~/.claude/CLAUDE.md 全プロジェクト共通 個人 プロジェクトメモリ ./CLAUDE.md または ./.claude/CLAUDE.md リポジトリ単位 チーム(Git管理) プロジェクトルール ./.claude/rules/*.md リポジトリ単位 チーム(Git管理) ローカルメモリ ./CLAUDE.local.md リポジトリ単位 個人(.gitignore対象) 自動メモリ ~/.claude/projects/<project>/memory/ プロジェクト単位 個人 (出典: Claude Code公式ドキュメント) 優先順位は、公式ドキュメントで「より具体的な指示がより広範なものに優先する」と定義されています。 エンタープライズポリシー(最優先・オーバーライド不可): 組織全体に適用される管理ポリシー ローカルメモリ: 個人のプロジェクト固有設定がプロジェクト共有設定より優先 プロジェクトメモリ / プロジェクトルール: チーム共有のプロジェクト設定 ユーザーメモリ: 他に設定がない場合に適用される個人の全体設定 読み込みタイミングの違い 配置場所によって読み込まれるタイミングが異なる点は重要です。 作業ディレクトリより上位階層のCLAUDE.md: セッション起動時に全文が読み込まれる 作業ディレクトリより下位階層(サブディレクトリ)のCLAUDE.md: Claudeがそのサブディレクトリ内のファイルにアクセスした時点で遅延読み込みされる 自動メモリ(MEMORY.md): 先頭200行のみがシステムプロンプトに読み込まれる この仕様を理解しておくと、情報の配置戦略を適切に設計できます。たとえば、常に参照されるべきビルドコマンドはプロジェクトルートのCLAUDE.mdに書き、特定ディレクトリのテストルールはそのディレクトリ内のCLAUDE.mdや.claude/rules/で管理するのが効率的です。 ...