SPA・SSR・SSGのSEO上の違いとは?レンダリング方式別の検索評価と選定基準【2026年版】
Webアプリケーションのレンダリング方式は、検索エンジンからの評価を大きく左右します。SPA(Single Page Application)で構築したサイトが検索結果に表示されない、SSR(Server Side Rendering)を導入したのにCore Web Vitalsが悪化した――こうした問題の多くは、レンダリング方式ごとのSEO特性を正しく把握していないことが原因です。 2025年12月にはGoogleがJavaScript SEOに関するドキュメントを3件更新し、SPAにおけるcanonical URLやエラーページの扱いに新たな注意点が追加されました。さらに、GPTBotやClaudeBotといったAIクローラーはJavaScriptを実行できないため、SSR/SSGの重要性は従来以上に高まっています。 レンダリング方式の全体像 Webページをブラウザに表示するまでの処理をどこで・いつ実行するかによって、レンダリング方式は大きく4つに分類されます。 方式 正式名称 HTMLの生成場所 生成タイミング CSR(SPA) Client Side Rendering ブラウザ ユーザーアクセス時 SSR Server Side Rendering サーバー ユーザーアクセス時 SSG Static Site Generation サーバー ビルド時(事前) ISR Incremental Static Regeneration サーバー ビルド時+一定間隔で再生成 CSRとSSRは「リクエストのたびにHTMLを生成する」点で共通しますが、その処理主体がブラウザかサーバーかで異なります。SSGとISRは「事前にHTMLを生成しておく」アプローチですが、ISRはコンテンツの鮮度を保つ仕組みを備えています。 CSR(SPA)の仕組みとSEOへの影響 CSRでは、サーバーはほぼ空のHTMLファイルとJavaScriptバンドルを返します。ブラウザがJavaScriptを実行し、DOMを構築してページの内容を画面に表示します。 <!-- CSR/SPAの場合、サーバーが返すHTML --> <!DOCTYPE html> <html> <head><title>My App</title></head> <body> <div id="root"></div> <!-- 中身は空 --> <script src="/bundle.js"></script> </body> </html> このアプローチではページ遷移時にHTMLの再読み込みが不要なため、操作感はネイティブアプリに近くなります。一方、SEOの観点では以下の問題が発生します。 Googlebotの処理遅延 Googlebotは2段階でページを処理します。まずHTMLをクロールし、次にヘッドレスChromiumでJavaScriptをレンダリングします。GoogleのMartin Splitt氏がChrome Dev Summit 2019で明らかにしたデータによると、クロールからレンダリング完了までの中央値は約5秒です(出典: Onely)。Google公式ドキュメントでは「数秒かかる場合があるが、それ以上かかることもある」と記載されています(出典: Google Developers)。 ただし、これはレンダリングキューの待ち時間であり、実際のインデックス完了までにはさらに時間がかかります。SEO調査会社Onelyの検証では、JavaScriptに依存するページの5〜50%が、サイトマップ送信から2週間後もインデックスされないままだったと報告されています(出典: Onely)。 ...